やすの日記

平凡な日常の中にも楽しい面白い事が一つぐらいはあるはず。

恩師の訃報

地方紙のおくやみ欄に、小学校の4年から6年まで担任を3年間務めてくれた先生の名前を見つけてしまった。
そんな情報を得るためにも購読しているとは言え、購読していなければ何も知らずに悲しい思いをしなくて済んだのにと複雑な思いですが、久しぶりに先生を思い出したので少しだけ書いておこう。

3歳の時に父親を亡くして母子家庭で育った僕は、大人の男性が怖くて先生や友達のお父さん達にビビリながら接していました。
それでも1年から3年までは女性の担任だったので快適に学校に通えました。
4年生になって初めて男の先生が担任になってどうなるかと思ってましたが、結果的にこの先生のお陰で男性恐怖症が和らぎ授業での積極性も出るようになりました。

僕から見ればお兄さんの様なお父さんの様な存在で面白くて僕達をいつも笑わせてくれました。
今となってはアウトな個人のいじりもありましたが、その時代だから許されたんだろうな。いじられた人は嫌な思いをしたかも知れませんが。
先生は班単位での競わせ方をよくして、回答や発表にポイントを与えてみんなの積極性を引き出していました。
僕もこれに乗せられてポイントをもらおうと手を挙げていたな。ホント先生上手でした。

卒業式の後の茶話会で先生が最後に歌った「星影のワルツ」。
卒業式では恥ずかしいから絶対泣かないと目をパチパチして誤魔化して凌いだのに、この歌で不意を突かれて泣いてしまいました。
今夜はこの歌を聴きながら一杯やらせて頂きます。

先生、3年間だけですけど、本当にありがとうございました。
そして、ご冥福をお祈りいたします。